【堺市 太陽光&蓄電池 施工事例】長州産業製システムをスレート屋根へ1日導入。効率・安全・美観・停電対策をまとめて実現した徹底レポート
- 0.1. Before After
- 0.2. ご依頼の背景とお客様の想い
- 0.3. 現地調査で把握した条件(屋根・方位・影・動線)
- 0.4. 設計の考え方(思想とポイント)
- 0.5. 施工日数と当日のタイムライン(1日完結)
- 0.6. ① 蓄電池設置(屋外・基礎据付先行)
- 0.7. ② パワーコンディショナー設置(壁面・放熱と美観)
- 0.8. ③ 架台設置(スレート×アンカー工法/多重防水)
- 0.9. ④ 太陽光パネル設置(整列美×性能×耐久)
- 0.10. ⑤ 見える化モニター設置・設定
- 0.11. 総合試験と最終チェック
- 0.12. 導入後のメリット(堺市での体感ポイント)
- 0.13. スレート屋根で失敗しないための技術要点
- 0.14. 運用アドバイス(季節・暮らしに合わせて)
- 0.15. よくある質問(堺市×スレート×長州産業)
- 0.16. 担当者所感
- 0.17. まとめ&お問い合わせ
こんにちは!大阪・和泉市に拠点を置く《太陽光・蓄電池専門店エコハウス》です!✨
本記事では堺市で実施した、長州産業の太陽光パネル+蓄電池+ハイブリッドパワーコンディショナー+見える化モニターを1日でまとめて設置した施工事例を、現地調査の視点、設計意図、当日の詳細工程、各工程の注意点、最終試験、導入後の運用ポイントまで、できる限り具体的にご紹介します。
掲載いただいたお写真から今回の屋根はスレート屋根(化粧スレート/コロニアル系)と判断しました。
スレートはフラットで仕上がりが綺麗に出る一方、支持金具の貫通部の雨仕舞いと締結トルク管理が品質を大きく左右します。
記事中では、写真に写っている「支持金具の防水処理」「架台の水平」「パネル列の整列」「外壁のパワコン配置」「室内モニターの設定画面」などのディテールにも触れながら、当日の現場の空気感ごとお伝えします。🙌
Before After
施工前の写真はありませんが、先に完成した写真だけお見せします。
施工後の様子をご覧ください。📸



ご依頼の背景とお客様の想い

施主様は堺市内の住宅地にお住まいのご家族。🏠
電気料金の上昇に加え、近年の台風やゲリラ豪雨で「数時間~半日単位の停電」への備えを検討されていました。
・昼は太陽光の自家消費で買電を減らしたい
・夜は蓄電池で電気代を抑えたい
・停電時も冷蔵庫・照明・通信を維持して安心したい
・工期はなるべく短く、1日で完了してほしい
という明確なご要望をいただき、国内メーカーでアフター体制が安定している長州産業の創蓄一体システムをご採用いただきました。
機器仕様や枚数などのシステム構成の詳細は本記事では記載しませんが、屋根形状・日射条件・家族構成・生活パターンに合わせて最適化しています。
現地調査で把握した条件(屋根・方位・影・動線)

・屋根材と状態:化粧スレート。
割れや反り、苔の付着、釘の浮き、棟包みの固定状態を点検。
貫通固定に耐える野地板・垂木の健全性を赤外線温度計と打診で確認しました。🏠
・方位・勾配:主搭載面は南~南東寄りで年間日射に優位。
勾配は標準域で、発電効率・雨流れ・美観のバランスが取りやすい条件です。🧭
・周辺の影:近隣屋根や高木、電線、棟換気、屋根谷の位置を3Dシミュレーション。
影が出やすい時間帯を想定し、ストリング構成と列配置で影響を分散させました。🌓
・配線経路:屋根→外壁→屋外機器(蓄電池・パワコン)→分電盤→室内モニターの最短直線ルートを選定。
露出部は屋外用配管カバーで統一し、色味は外壁に合わせて違和感を最小化。🔌
・機器レイアウト:蓄電池は直射・雨だまり・熱だまりを避け、通風と保守スペースを確保できる位置へ。
パワコンは放熱と点検性、騒音配慮の観点から、窓や寝室からの離隔を取り、壁下地に適合するアンカーで確実に固定する計画としました。🛠️
設計の考え方(思想とポイント)

・太陽光パネルは自家消費最大化を主眼に、昼間の使用電力量に沿って最適化。
・蓄電池は夜間の買電抑制と非常時の優先負荷への給電を両立する容量運用を想定。
・パワコンはハイブリッド型を採用し、太陽光と蓄電池の制御を集約してロスを最小化。
・モニター/アプリで見える化を行い、季節や生活パターンに合わせた運転モードの微調整を容易に。
・屋根の寿命・保証に配慮し、貫通部の多重防水・規定トルク管理・レール水平管理を徹底。
施工日数と当日のタイムライン(1日完結)

当日は現場入り、近隣ご挨拶→安全帯・親綱・工具配置→着工→16時台に総合試験→夕方に操作説明・お引き渡しという流れ。
ご指定の順序に沿って①蓄電池設置 → ②パワーコンディショナー設置 → ③架台設置 → ④太陽光パネル設置 → ⑤モニター設置で進行しました。
① 蓄電池設置(屋外・基礎据付先行)
まずは屋外の蓄電池筐体から着手。
重量物のため、基礎ブロックの水平をレーザーで確認し、アンカーボルトを規定トルクで締結します。

・注意点:水平が出ていないと、内部バスバーや端子に偏荷重がかかり、異音・緩みの原因に。
配線引込部は防水ブッシング+グランドで二重保護。
・通風と保守:壁面からの離隔、上下面の放熱空間、前面の点検スペースを確保。
落葉や砂埃が溜まりにくい動線を選びました。
・電気的安全:接地(アース)を先行。
雷サージ対策として等電位ボンディングを考慮。
外配線は波状管で保護し、紫外線対策を施します。
② パワーコンディショナー設置(壁面・放熱と美観)
長州産業のハイブリッドパワーコンディショナーを外壁へ設置。
写真のとおり機器2台構成の盤回りは、配管カバーの色味・曲率・継手方向を揃えて視覚的ノイズを抑えています。

・固定強度:下地探知で間柱位置を特定。
適合アンカーで規定トルクにて締結し、共振・騒音・熱変形を抑制。
・放熱:上下面・左右のクリアランスを規定以上確保。
直射日光を避け、通風の良い面を選定。
・防水:ケーブル引出しは防水グランド+屋外ボックスで二重保護。
露出部は紫外線・熱・雨に強い材料を使用。
・結線:直流(PV)・交流(系統)・蓄電池ラインの極性・絶縁抵抗値を測定し、誤結線ゼロを確認。
③ 架台設置(スレート×アンカー工法/多重防水)
架台・支持金具の位置出しは割付図に基づき、荷重分散・雨流れ・歩行動線・配線ルートを考慮して等ピッチでマーキング。
写真のベース金具のクローズアップのとおり、貫通部は“層で守る”多重防水が肝心です。


・下地固定:スレートを必要最小限に切削し、野地板や垂木に確実に効かせるビスで締結。
過締めは下地破断、締め不足は浮きの原因となるため、トルクレンチで全数管理。
・多重防水:防水テープ→シーリング→専用防水板(支持金具カバー)の順で施工。
特に水の流れ(下流側)を妨げないよう、部材の向きを厳密に合わせます。
・レベル出し:支持金具の高さを微調整し、レールの水平をミリ単位で確保。
水平が崩れると見映えだけでなく、風荷重時のストレス集中・パネルガラスへの負担に直結します。
・谷部・棟際配慮:屋根谷や棟換気周辺は雨水が集まりやすいため、金具配置・配線ルートで排水の邪魔をしないことを最優先に。
④ 太陽光パネル設置(整列美×性能×耐久)
架台の最終確認後、長州産業の高効率単結晶太陽光パネルを1枚ずつ搬入・固定。
写真の通り、屋根のラインと直交した整然さを出すことで、遠景でも美しく、清掃・点検時の作業性も高まります。



・固定:端部(風の剥離が起きやすい箇所)は固定強度を強化。
ボルト・ナットは規定トルクで締結し、緩み止めを二重化。
・結線・測定:各ストリングで極性チェック→開放電圧(Voc)・短絡電流(Isc)を測定→日射条件と設計値の整合を確認。
端子部は防水キャップで保護し、紫外線・熱・雨への耐久性を確保。
・配線美観:露出配線は最短直線で取り回し、エッジ部は保護チューブで擦れ防止。
屋根貫通部は配線用ブッシングを用い、屋内側でケーブルの落ち着きを確保。
・排熱:パネル下に適切なエアパスを確保し、真夏の温度上昇による出力低下(温度係数の影響)を抑えます。
⑤ 見える化モニター設置・設定
室内に長州産業の見える化モニターを設置。
写真のようにステータスLEDが点灯することを確認し、Wi-Fi中継器(写真ではBUFFALO機)とペアリング。

・初期設定:日付・時刻・計測チャンネル・通信設定を登録し、日次・週次のレポート通知を有効化。
・操作説明:「発電量」「消費量」「蓄電量」「買電・売電」をグラフ・数値で見られる画面の見方、運転モードの切替方法、停電時の自立運転の手順を実演。
・省エネのコツ:発電ピーク帯に食洗機や洗濯乾燥などの高負荷家電を寄せる「タイミング最適化」をご提案しました。
総合試験と最終チェック

・電気特性:各ストリングのVoc・Isc測定値を記録。
パワコンの連系電圧・周波数・絶縁抵抗・アラーム有無を確認。💡
・蓄電池:初期充放電が正しく行われるか、夜間の買電抑制モードと非常時の優先負荷への切替を検証。🔋
・防水・配線:支持金具の多重防水、配管カバーの継手・勾配、屋外ボックスのパッキン状態を点検。
雨仕舞いは“下流側を優先”の原則が守られているかを全数チェック。🔌
・トルク管理:金具・フック・レール接続・ボルト類を規定値で再確認し、記録票を作成。🛠️
・安全・清掃:足場・親綱・工具落下防止の解除手順で撤収。
周辺清掃と最終外観確認を行い、お引き渡しです。🩵
導入後のメリット(堺市での体感ポイント)

・昼夜の電気代最適化:日中は自家消費、夜は蓄電池で買電を抑制。
季節ごとのピーク料金にも強い家計になります。💡
・停電時の安心:自立運転で冷蔵庫・照明・通信などの優先負荷に電力を集中。
非常時の不安を大きく軽減。🩵
・売電の活用:余剰は売電へ。
契約・単価はご家庭で異なりますが、家計のクッションとして機能します。💰
・環境貢献:再エネ活用でCO₂排出を削減。
地域の環境負荷を着実に低減。🌳
・資産価値の向上:省エネ・防災性の高い住宅として将来的な評価向上が期待できます。💹
スレート屋根で失敗しないための技術要点

- 多重防水の徹底:防水テープ→シーリング→専用防水板の順で“層で守る”。
材料の重ね方向は水の流れの下流側を優先。 - トルクは品質:過締めは下地損傷、締め不足は浮き・漏水の原因。
規定トルク+再点検を工程に組み込む。 - レールの水平:ミリ単位の歪みが見映えと耐久性を損ねる。
水平器で全数チェック。 - 谷・棟際の配慮:集中排水ルートを塞がない。
配線は谷を跨がない・向けない。 - 配線保護と美観:紫外線・熱・摩耗に強い部材で余長を整理。
屋根ラインと直交させると遠景の印象が締まる。 - 記録の透明性:測定値・トルク値・防水手順を写真とともにお渡しし、長期安心を担保。
運用アドバイス(季節・暮らしに合わせて)

・真夏の効率向上:エアコンや乾燥など高負荷家電は発電ピーク(正午前後)へシフト。
パネル下のエアパスを確保した設計なので、夏でも出力が安定しやすくなります。🔆
・梅雨〜台風期:パワコン周りの排水・泥詰まりを清掃。
強風前は屋外の可動物を片付け、飛来物リスクを低減。🌀
・黄砂・花粉・落葉:ガラス汚れは出力低下の原因。
高所作業は無理をせず、年1回の点検の際に洗浄をご相談ください。🍂
・見える化の習慣:モニター/アプリの週次レビューで家電の使い方を微調整。
季節の切り替わりに運転モードを見直すだけでも自家消費比率が上がります。👀
・非常時の備え:非常用コンセントの位置、優先負荷の割り当て、切替手順を家族全員で共有。
停電の疑似訓練を年1回行うと安心です。🔌
よくある質問(堺市×スレート×長州産業)

Q:屋根保証や雨漏りが心配です。
A:屋根材に適合するアンカー工法と多重防水で雨仕舞いを確実にします。
住宅会社・屋根メーカーの基準を事前に確認し、必要な資料を整えて施工します。
Q:本当に1日で終わりますか?
A:標準規模・好天・足場条件が整っていれば1日完結が可能です。
安全最優先のため荒天時は日程再調整をご相談する場合があります。
Q:メンテナンスは?
A:基本は点検中心。年1回の目視点検・清掃、台風前後の緩み・飛散物チェックを推奨。
発電傾向に異常が出た際は早めにご連絡ください。
担当者所感

今回の堺市現場は、スレート屋根×長州産業 創蓄一体という王道の組み合わせ。
写真にある支持金具の納まりからわかるように、雨水の流れを邪魔しない部材配置と規定トルク管理を徹底し、仕上がりの美しさと耐久性を両立しました。
屋根の列は稜線と平行を保ち、遠景でも整った印象。 外壁のパワコン周りは配管カバーの色味を揃え、機能的で落ち着いた見た目に。
夕方の見える化画面には、日射に素直な発電カーブと蓄電池のスムーズな充放電が描かれ、導入初日から自家消費の手応えを感じていただけました。
工事は予定通り1日で完了し、稼働立ち上げまでスムーズに進行できた現場です。
まとめ&お問い合わせ

堺市の本施工では、1日完結・屋根に優しいアンカー工法+多重防水・レール水平とトルク管理の徹底・配線/配管の美観最適化を丁寧に積み上げ、太陽光と蓄電池、パワコン、見える化モニターまでを一気通貫で立ち上げました。
太陽光は「売電収入」だけではなく、昼夜の電気代平準化と停電時のレジリエンスをもたらす“暮らしのインフラ”。
見える化を活用し、家電の使い方を少しずつ整えることで、自然と省エネが習慣化していきます。
エコハウスでは、現地調査→設計→施工→申請→操作説明→アフター点検までワンストップでサポートします。
堺市や大阪南部エリアで「うちの屋根でも設置できる?」「費用感は?」「補助金は活用できる?」など、少しでも気になる点があればお気軽にご相談ください。
発電・自家消費シミュレーションの作成、屋根材に合った工法のご提案、停電時の運用プランづくりまで、専門スタッフがわかりやすくご案内します。☺️
導入後も、見える化レポートの読み解きや季節ごとの運転ポイント、台風前後のセルフチェックなど、伴走型アフターサービスで長く安心をお届けします。
まずは「家族構成」「普段の電気の使い方」「設置を検討している方角」など簡単な情報からお聞かせください。
あなたのご家庭に合わせた“無理のない創蓄運用”を、私たちと一緒にデザインしていきましょう!✨