蓄電池って実際どうなの?

近年、蓄電池に対する需要が高まっています。需要が高まる主な理由は、売電価格が低下する可能性があったり、日本で自然災害が増えてしまっていることが考えられます。
さまざまなところで「蓄電池」というワードを聞くこともあり、なんとなく蓄電池を導入した方がいいのかも?という気持ちになっている方も少なくありません。

しかし、蓄電池は高額なシステムのため、導入を検討する際は注意が必要です。蓄電池の特徴や設置費用などを知ることはもちろん、蓄電池を設置することによるメリットとデメリットの双方を理解したうえで導入を決定しましょう。ここでは蓄電池のメリット・デメリットだけでなく選ぶポイントについても解説しています。

蓄電池のメリット

蓄電池のメリットその1
電気を賢く使える

そもそも太陽光発電自体に「電力を溜める機能」は備わっていません。発電した電力はそのまま消費するか、余裕が出た分は売電するかの二択となります。

蓄電池は今まで売っていた電気を溜めることが可能です。日中は発電した電気をそのまま使い、余った分は蓄電池へ貯めることで、より賢く電気を使うことができるようになります。例えば、深夜は電気代が安いので、その時間帯は蓄電池に電気を貯めておき、 電気代が高くなる日中の時間帯に使用することで電気代を安くすることに繋がるのです。

蓄電池のメリットその2
売電価格が下がってもメリットが得られる

2019年11月から続々と固定価格買取制度が終了する卒FITの家庭が増えています。
卒FITとは、2009年に開始されたこの固定価格買取制度が、2019年以降、満了していくことを指し、簡単に言えば発電した電気を今までのような高値で買い取ってもらうことができなくなるということです。

売電価格が大きく下がることで、電気代の節約が難しくなってしまうため「売る」から「貯めて使う」へシフトし電気代の節約を行う住宅が増えています。

蓄電池のメリットその3
災害・停電時にも電力が使える

災害時などに停電が起きた際でも、蓄電池があれば一定時間電気が使えます。

太陽光発電のみの場合は、日中のであれば太陽光により安定した電力を使うことができます。しかし、日が落ちてしまうと電力が使えなくなる可能性が高くなるのです。
太陽光発電にプラスして蓄電池も設置しておくことで昼間に発電した電気を貯めておけるので停電が長期化しても安心と言えるでしょう。

蓄電池にデメリットはある?

そんな蓄電池ですが、デメリットもあります。蓄電池の性能を正しく知った上で導入を検討すると良いです。

蓄電池のデメリットその1
使用量に限りありでコストがかかる

蓄電池は種類によって容量があります。容量次第で貯めて使える電気量が異なるため、小型の製品だと蓄電容量も少なくなります。
さらに、使った分は減ってしまうため非常時に備えて蓄電しておけるくらいの容量がないと、蓄電池の良さが減少します。

もちろん容量が大きいものありますが、その分費用は上がってしまうため、家庭の電気使用量をしっかり見極め最適な容量のものを設置することがおすすめです。

蓄電池のデメリットその2
設置スペースが必要

最近では蓄電池自体も小型化が進んでいますが、それでも蓄電池を置くには、ある程度のスペースが必要です。

蓄電池の設置には、大型の空気清浄機程度のサイズが置けるスペースが必要かつ、高温や低温になりすぎず、結露しない場所が望ましいです。※容量による
また蓄電池を選ぶ際にメーカーや種類によって屋内・屋外設置の条件も異なるため、長期間使用するためにも設置場所は事前に調べておくと良いです。

蓄電池のデメリットその3
寿命がある

一般的なスマートフォンのバッテリーと同様で蓄電池も経年劣化します。そのため充放電回数の寿命を超えると、蓄電容量が徐々に減っていくため、交換が必要です。
メーカーや種類によって保証期間や充放電サイクル回数などが異なりますので、設置を検討する際はより長く適切に使うことができる製品選びをおすすめします。

蓄電池を選ぶときの注意点

蓄電池はメーカーや機種によって能力や機能が大きく異なります。さまざまな蓄電池から自宅に合うものを選ぶためには下記に注意して選んでください。

  • 使う目的は何か
  • 設置環境に問題がないか
  • 1日にどのくらい使用したいか
  • 電力の供給先はどこか
  • 自宅の家電製品に対応しているか
  • メンテナンスサイクルはどのくらいか
  • 保証体制は整っているか

家庭用蓄電池にかかる費用

家庭用蓄電池の導入にかかる費用は主に3つで「本体価格」「設置費用」「電気系統の工賃」の費用が発生します。本体価格の費用が高いので、どうしても本体ばかりに目が行きがちですが、トータルコストで検討することがおすすめです。

初期費用の定額化が進んでいます!

少し前まで家庭用蓄電池の本体価格はかなり高額でした。ただ、近年需要も高まり普及が進んだことで、以前に比べ導入費用が大幅に抑えられています。それでも蓄電池自体の容量が大きくなればその分、費用も上がるため、必要な容量を見定めることが重要です。

さらにお住まいの地域によって、よりおトクに太陽光発電・蓄電池を設置できるケースもあります。

蓄電池の補助金制度

蓄電池の購入の際に、国の補助金である「DER補助金」や地方自治体の補助金が受給できる場合があります。
種類や容量によって補助される金額は異なりますので、補助金制度に強い業者を選ぶことも、蓄電池をおトクに導入する一つの手段です。

エコハウスは大阪府の「補助金制度」に精通しています。補助金制度を利用したい・自分の住む地域に補助金制度があるのか?・どのくらいの補助金が出るのかなど、さまざまな疑問にお答えできますので、お気軽にご相談ください。

電気代の仕組は知っていますか?

※休日とは、土・日・祝日(「国民の祝日に関する法律」に規定する休日/1月2日、3日・4月30日・5月1日、2日・12月30日、31日を指します)
※夏季は毎年7月1日~9月30日の期間のことで、その他の期間を「その他季」と言います。
※使用量が0kWhの場合は基本料金を半額となります。

この図をみていただくとわかる通り、電気代は日中よりも夜間の方が安いです。
夜に使用する電気以外のエネルギーを電気に変えることができると年間にかかる光熱費に大幅な変化が出る可能性が高くなります。