
オール電化とは?
オール電化とは、住宅で使用する機器のエネルギーを、すべて電力でまかなう装置です。
エアコン、エコキュート、IHクッキングヒーターなどを導入することで、家庭内で使用するエネルギーをガスから電気に切り替えます。
電気に一本化することで、ガスの基本料金やガス代がかからず、電気代のみの請求となり管理もしやすくなります。
それだけでなく最近では電力会社によって、オール電化住宅向けのおトクな料金プランがあり、光熱費を削減することも可能となりました。
太陽光発電や蓄電池との相性が良いため、一緒に導入することで災害時や停電時にも安定した電力が使用でき生活を送りやすくなります。
そもそもどうなったらオール電化なの?
オール電化の定義は、家庭で消費するエネルギーをすべて電力でまかなうことで、給湯や暖房、調理などの生活全てに電力を使うことを指します。
そのため、ガスは一切使用しません。
具体的な例でいうと下記となります。
- 調理機器をガスコンロ→IHクッキングヒーターへ
- 給湯設備をガスボイラー→エコキュート・電気温水器へ
- 空調設備を石油ヒーターやガスファンヒーター→エアコンへ
電気代の仕組

※休日とは、土・日・祝日(「国民の祝日に関する法律」に規定する休日/1月2日、3日・4月30日・5月1日、2日・12月30日、31日を指します)
※夏季は毎年7月1日~9月30日の期間のことで、その他の期間を「その他季」と言います。
※使用量が0kWhの場合は基本料金を半額となります。
この図をみていただくとわかる通り、電気代は日中よりも夜間の方が安いです。
夜に使用する電気以外のエネルギーを電気に変えることができると年間にかかる光熱費に大幅な変化が出る可能性が高くなります。
オール電化のメリットとは?
オール電化のメリットその1
光熱費を一本化
オール電化にする家庭は光熱費の削減を目的としている場合が多いことをご存じでしょうか?
実際に大幅削減できる可能性が高く、理由としては「給湯」にかかる光熱費が多いからです。
給湯のために消費するエネルギーであるガスを電力で沸かすエコキュートにすることで光熱費を大幅削減できる可能性が高まります。
さらに、光熱費の支払先を一本化することで、家計の管理もしやすくなり一石二鳥です。
オール電化のメリットその2
オール電化向けプランで電気代削減
夜間の電気代が割安なオール電化向け料金プランなら、トータル光熱費を削減することが可能となります。
ただし実際にかかっている光熱費の状況によっては、オール電化システムを設置しても経済メリットが出にくい場合があるため要注意です。
メリットが出にくい場合については、デメリットの部分で解説いたします。
その他にもメリットが盛りだくさん!
- IHクッキングヒーターは汚れにくく、掃除もしやすいから手入れがしやすい
- 火を使わないから火災の確率が減る
- 給湯タンクに貯湯されているから、災害時には非常用の生活用水として使用可能
- 電力は災害時にもっとも早く復旧するインフラなので安心
- 建築工事費も、ガス配管より電気配線のほうが工事コストが割安
オール電化のデメリットとは?
オール電化のデメリット
元々の光熱費が安い場合、効果が感じにくい
そもそも光熱費が少ないご家庭の場合、削減できるエネルギー自体が少ないため経済的な効果は感じにくいです。
実は、ガスの使用量が多いご家庭ほど光熱費が高くつきます。そのため、ガス代にかかる光熱費が高い場合は効果を感じやすいですが、そうでなければあまり効果を得られないかもしれません。
また、オール電化住宅向けの電気料金プランは、昼間と夜間で電気料金が異なる設定になっており、夜間よりも昼間が高い設定になっています。
昼間の電気使用量が多い場合は、光熱費の削減効果があまり期待できません。
電気の使用状況や、オール電化に切り替え後、本当に経済メリットが出るかシミュレーションしてもらうことがおすすめです。